『給料だけでは、お金持ちになれないから』を23歳が読んだ感想|23歳会社員が読んで考えた”会社と自分”の関係

「給料だけでは、お金持ちになれないから」というタイトルにとても惹かれて、気になったので読んでみました。

会社員として働いていれば、毎月給料がもらえる。
自分もこれまで、基本的には「働いて給料をもらって、そこから貯金や投資をしていく」という考え方でした。

本書は、32歳・貯金100万円の会社員が、資産1億円を目指していく物語を通して、仕事やお金、投資について考える一冊です。

実際に読んでみると、投資の方法だけではなく、「自分の時間をどう使って、お金とどう付き合っていくのか」を考えさせられました。

特に印象に残ったのは、会社員と会社それぞれにとっての「時間とお金」の考え方です。

この記事では、23歳の自分が『給料だけでは、お金持ちになれないから』を読んで、印象に残ったポイントや、資産形成について考えたことを紹介します。

「給料だけでは、お金持ちになれないから」はどんな本?

『給料だけでは、お金持ちになれないから』は、投資うさぎさんが書いた資産形成の本です。

32歳、独身、貯金100万円の会社員・和久野真中を主人公に、仕事や給料、支出、投資について考えながら、資産1億円を目指していく物語になっています。

本書は単純な投資ノウハウ本というより、物語を読みながら「お金と人生」について考えるタイプの本だと感じました。

基本情報

項目内容
書名『給料だけでは、お金持ちになれないから 32歳会社員が資産1億円にする、ほったらかし王道投資』
著者投資うさぎ
発売日2026/08/19
定価2,090円
ページ数368

物語形式だからスラスラ読める

今回読んでいて最初に感じたのは、かなり読みやすいということです。

最初に「この本を読み終えたら何が得られるのか」が示されていて、親切だなと思いました。

さらに、22ページあたりから物語として進んでいくため、投資の本にしてはスラスラ読めます。

「次はどうなるんだろう」と思いながら読み進められるので、難しい投資の本が苦手な人でも比較的入りやすいと思いました。

「労働者と会社」の考え方が印象に残った

特に印象に残ったのが、98ページあたりの「時間とお金」の考え方です。

労働者にとっては、できるだけ少ない時間で多くのお金を得たい。

一方で会社側からすれば、できるだけ少ないお金で労働力を得たい。

当たり前といえば当たり前なのですが、改めて考えると、

「会社と自分は、同じ方向を向いているとは限らないんだな」

と感じました。

自分が会社側だったとしても、できるだけ少ないコストで人を雇いたいと思うはずです。

だからこそ、本書で描かれている「会社と労働者の関係」を読んで、少し怖くなりました。

会社員として働くことを否定する話ではありませんが、「会社があるから将来も安心」とだけ考えるのは違うのかもしれないと思いました。

「会社員の安定」について考えさせられた

本書を読んで、個人的にかなり考えさせられたのが、会社員として働くことへの見方です。

毎月給料がもらえることは、もちろん大きな安心材料です。

ただ、それ1つだけに頼ってしまうと、会社や仕事の状況に自分の生活が大きく左右されます。

本書を読んで、「会社員として働きながら、自分の資産も育てていく」

という考え方を、改めて大切にしたいと思いました。

世界から企業までの「分け方」を理解できていなかった

206ページあたりでは、世界全体から企業まで、投資対象をどのように捉えるかという部分が出てきます。

ここを読んで、自分は今まで世界→国→企業というような投資対象の組み分けを、ちゃんと理解できていなかったことに気づきました。

「オルカン」や「S&P500」といった言葉は知っていても、

「その中には何が含まれているのか?」

「どのような単位で投資対象を見ているのか?」

まで深く考えていなかったと思います。

投資を始めるなら、商品名だけを見るのではなく、中身まで理解することが大切だと感じました。

「アンカリング効果」を知った

261ページあたりでは、アンカリング効果について触れられていました。

自分はこの言葉を知らなかったので、

「こんなのあるんだ」

と、純粋に勉強になりました。

※アンカリング効果とは、最初に見た数字や価格を無意識のうちに基準にして、その後の判断が引っ張られてしまう心理現象のことです。

投資では数字を見る機会が多いからこそ、最初に見た数字や情報に引っ張られてしまうことがある。

こうした心理的な部分を知っておくことも、投資を続けるうえでは大切なのだと思いました。

「1億円」という数字だけを見てはいけないと思った

本書を読み進めていくと、主人公の資産がかなり大きく増えていきます。

正直、「めちゃくちゃ伸びていくな」と思いながら読んでいました。

そして、読み終わりの部分で、この物語では2000年〜2025年までのS&P500のデータを参考に資産形成を描いていることが説明されています。

さらに、

「真中はたまたまいい時期に始めて、持ち続けたから1億円に到達できたのでは?」

と思った読者に対して、著者自身がその可能性を認めているところがあり、思わず少し笑ってしまいました。

自分も「確かにそうだよな」と思いました。

これは本書を読んでいて感じた、かなり面白いポイントでした。

それでも「早く始めて長く続ける」ことは大切だと思った

一方で、主人公の資産が大きく増えたことを見て、「じゃあ、この本は参考にならない」とは思いませんでした。

むしろ、投資は早く始めて、長く続けることについて改めて考えるきっかけになりました。

もちろん、過去のS&P500の成績がそのまま将来も続くとは限りません。

それでも、長期間投資を続けることで、複利の力を活かせる可能性があることは、資産形成を考えるうえで重要だと思います。

毎月10万円を投資し続けるのはすごいと思った

もう1つ印象に残ったのが、主人公の投資額です。

最初は貯金100万円から投資を始め、その後、毎月の投資額を増やしていきます。

最終的には毎月10万円を投資するようになります。

これを読んで、

「毎月10万円は普通にすごいな」

と思いました。

自分の生活を考えても、毎月10万円を投資に回すのは簡単ではないと思います。家賃や生活費などを考えると、毎月10万円を継続して投資するのはかなり大変なのではないかと感じました。

だからこそ、投資方法だけではなく、「そもそも投資に回せるお金をどう作るのか」も大切なのだと思いました。

この本を読んで一番考えたこと

自分が一番考えさせられたのは、

「投資をすること」だけではなく、「投資できるお金をどう作るか」も重要

ということです。

どれだけ優れた投資方法を知っていても、投資に回せるお金が少なければ、資産形成のスピードには限界があります。

だからこそ、

  • 収入を増やす
  • 支出をコントロールする
  • 投資に回す
  • 長く続ける

という流れを作ることが重要なのだと思いました。

この本を読んで変わったこと・実践したいこと

本書を読んだからといって、急に投資方法を変えるつもりはありません。

まずは今やっている資産形成を継続することが優先です。

そのうえで、

「自分の給料から、どれくらいを資産形成に回せるのか」

を改めて考えてみたいと思いました。

また、投資対象についても、商品名だけを見るのではなく、

「これは何に投資しているのか?」

まで確認する習慣をつけたいです。

この本を読んで良かった点

個人的に良かったのは、投資の話を物語として読めることです。

投資の説明だけが続く本だと、どうしても難しく感じてしまいます。

本書では主人公の人生や仕事を通して話が進むため、

「自分だったらどうするだろう?」

と考えながら読むことができました。

また、投資だけではなく、会社員として働くことや、自分の時間について考えるきっかけになったのも良かったです。

この本を読んで気になった点

一方で、個人的には「資産1億円」という結果が少し強く印象に残りすぎるとも感じました。

本書自身が、主人公が良い投資環境の時期に始めたことを認めています。

そのため、

「この通りに投資すれば1億円になれる」

という読み方はしないほうがいいと思います。

投資には将来の不確実性があります。

本書の主人公の資産推移をそのまま自分に当てはめるのではなく、資産形成の考え方を学ぶための物語として読むのが良いと思いました。

この本をおすすめしたい人

こんな人にはおすすめです。

  • 投資をこれから始めたい人
  • 会社員としての働き方やお金について考えたい人
  • インデックス投資の基本を学びたい人
  • 「給料以外にも資産を育てたい」と思っている人
  • 投資の本を読むのが苦手な人
  • 物語形式で資産形成を学びたい人

特に、投資の難しい説明を読むより、物語を読みながら学びたい人には向いていると思います。

この本をおすすめしない人

逆に、

  • すでに投資についてかなり詳しい人
  • インデックス投資の基本をすでに理解している人
  • 具体的な銘柄分析を詳しく知りたい人
  • 投資手法だけを短時間で学びたい人

には、少し物足りなく感じる可能性があります。

総合評価

★★☆☆☆ 2.0 / 5

自分の評価は5段階中2です。

理由は、物語形式で読みやすく、会社員とお金について考えるきっかけにはなった一方で、投資についてすでにある程度知っている自分には、少し物足りない部分もあったからです。

特に、

「投資でどうやって1億円を作るか」だけではなく、「なぜ資産形成をするのか」を考えられた

という点は良かったです。

ただ、主人公の資産が増えていく過程については、投資を始めた時期や市場環境の影響も大きいので、数字だけをそのまま参考にするのは注意が必要だと感じました。

まとめ

『給料だけでは、お金持ちになれないから』を読んで、改めて会社員として働いて給料をもらうことと、自分の資産を育てることは別に考えたほうがいいと思いました。

本書は、投資の具体的な方法だけではなく、

「自分の時間をどう使うのか」
「給料以外に資産をどう育てるのか」

を考えるきっかけになる本です。

自分自身、今すぐ投資方法を大きく変えるつもりはありません。

まずは今できる資産形成を続けながら、投資に回せるお金を増やすことを意識していきたいと思います。

そして、投資について「知っているつもり」にならず、投資対象の中身や仕組みまで理解することも大切にしたいです。

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