「インデックスで積み上げ、デイトレで稼ぎ、個別株で育てる」という考え方を紹介する『資産形成 ダイナソー株投資』。
本書の紹介文にある「オルカンだけでは、人生は変わらない!」という言葉を見て、最初は少し驚きました。
自分自身、これまで「なんだかんだオルカンをやっておけば大丈夫だろう」と考えていたからです。
本書では、投資を1つの方法だけで考えるのではなく、目的や時間軸に合わせて3つに分ける「ダイナソー株投資」という考え方が紹介されています。
実際に読んでみると、単純に「オルカン以外の投資を始めよう」と思ったわけではありませんでした。
むしろ、自分がどんな目的で投資をしているのか、今の自分にどこまでできるのかを考えるきっかけになりました。
この記事では、23歳の自分が『資産形成 ダイナソー株投資』を実際に読んで、印象に残ったポイントや、投資について考え直したことを紹介します。
「資産形成 ダイナソー株投資」はどんな本?
『資産形成 ダイナソー株投資』は、投資を長期・中期・短期の3つに分け、それぞれを「3匹の恐竜」にたとえて解説する投資入門書です。
本書では、
- ブラキオ戦法:インデックス投資で「積み上げる」
- トリケラ戦法:個別株で「育てる」
- ラプトル戦法:FX・CFDなどで「稼ぐ」
という3つの投資方法が紹介されています。
インデックス投資だけをするのではなく、それぞれの投資の目的や時間軸を考えて使い分けるというのが、本書の大きな特徴です。
基本情報
| 項目 | 内容 |
| 書名 | 資産形成 ダイナソー株投資 |
| 著者 | ラプトル博士 |
| 発売日 | 2026/08/19 |
| 定価 | 1,980円 |
| 構成 | 7章 |
「オルカンだけでは人生は変わらない」にハッとした
本書を読み始めて、最初に印象に残ったのが「オルカンだけでは、人生は変わらない!」という考え方です。
正直、この言葉を見たときに「確かにそうかもしれない」と思いました。
自分はこれまで、なんだかんだ「オルカンを積み立てておけば大丈夫」と考えていたからです。
もちろん、インデックス投資が長期的な資産形成の土台になるという考え方自体は、本書でも紹介されています。
本書の34ページでは、インデックス投資を強力な土台作りとしながら、それだけでは人生のゴールには届かないという考え方が書かれています。
そのうえで、攻めや守りの戦略を組み合わせることが提案されています。
ここを読んで、自分も「オルカンをするか、しないか」だけで考えるのではなく、自分は何のために投資をしているのかを考えてみようと思いました。
ただし、オルカン以外をすぐ始めるわけではない
本書を読んで「オルカン以外の投資もやったほうがいい」と思ったわけですが、そこで一度、自分の状況を考えました。
今の自分には、投資方法を増やす前に、まず投資に回せるお金そのものを増やす必要があると気づきました。
本書を読んだからといって、すぐに個別株や短期投資を始めるのではなく、今の自分に必要なことを考える。
これも本書を読んで得た大きな気づきでした。
投資のゴールは「数字」にする
第3章で印象に残ったのが、「投資のゴールを決める」という考え方です。
曖昧な目的ではなく、数字に落とし込むという内容でした。
「将来お金持ちになりたい」だけではなく、具体的にどのくらいのお金が必要なのかを考える。
さらに、70〜71ページでは、リスク資産の割合の目安として「100-年齢」%という考え方も紹介されています。
これを読んで、自分の場合はどのくらいなのだろうと考えました。
今まで「NISAで何を買うか」という部分に目が行きがちでしたが、その前に自分がどんな目的で、どのくらいのリスクを取るのかを考えることも大切だと感じました。
ブラキオ戦法|インデックス投資で「積み上げる」
第4章では「ブラキオ戦法」として、長期投資について説明されています。
ここでは、インデックス投資を資産形成の土台として考えます。
個人的に印象に残ったのは、長期投資について「見返さなくていい」という考え方です。
自分自身も長期で積み立てることを前提にしているため、この考え方は比較的イメージしやすいものでした。
一方で、本書を読んだからといって「長期投資だけではダメ」と考えるようになったわけではありません。
むしろ、長期投資を土台にしたうえで、自分に必要な投資を考えるという視点が面白いと感じました。
トリケラ戦法|個別株で「育てる」
第5章では「トリケラ戦法」として、中期投資について紹介されています。
その中で印象に残ったのが、銘柄選びについての考え方です。
本書では、4つの条件のうち3つ以上当てはまるものに注目するという方法が紹介されています。
個別株について詳しく勉強してこなかった自分にとって、こうした「会社を見るときの基準」があるのは分かりやすいと感じました。
実際にすぐ個別株を買おうとは思っていませんが、普段使っている商品やサービスを提供している会社について、「この会社はどんな会社なんだろう?」と見るきっかけにはなりそうです。
ラプトル戦法|短期投資について
第6章では「ラプトル戦法」として、短期投資について説明されています。
経済情報や「ゴトー日トレード」など、これまで自分があまり意識してこなかった内容も出てきました。
正直、自分はFXやCFDを実際にやってみようとは思っていません。
ただ、短期投資を実践するかどうかとは別に、株価がなぜ動いているのかを知るために、グラフを見るくらいはしてみてもいいのではないかと思うようになりました。
これまでは「長期投資だから、株価をあまり見なくてもいい」と考えていました。
本書を読んだことで、投資をするためではなく、投資について知るために市場を見るという考え方も持つようになりました。
NISAについて改めて確認できた
第2章では、新NISAについても説明されています。
すでにNISAを利用している自分にとっては、知っている内容も多く、正直「これは知っているな」と感じる部分もありました。
一方で、これからNISAを始める人にとっては、NISAの仕組みやルールを確認する入門的な内容として読みやすいと思います。
また、米国高配当株について書かれている部分では、売却益と配当金についての税金の違いに触れられていました。
ここは最初に読んだとき、「どちらにも税金がかかるのでは?」と思いました。
しかし、NISAの仕組みを改めて考えるきっかけになり、自分が制度を完全に理解しているわけではなかったことにも気づきました。
※税金については口座の種類や制度上の条件によって扱いが異なるため、ここでは本書を読んで感じたこととして紹介しています。
初心者でも読みやすい?
個人的には、初心者でも読みやすい本だと感じました。
ページ数もそれほど多くなく、図解もあります。
専門用語も登場しますが、その都度解説が入るため、難しいとは感じませんでした。
ただし、文章の配置は少し特徴があります。
1ページの中で文章が上下に分かれているため、文章を読むこと自体が苦手な人には、少し読みづらく感じる可能性があります。
その一方で、この構成によって1ページに入る情報量が調整されているため、全体のページ数は少なくなっているのではないかとも感じました。
この本を読んで一番大切だと思ったこと
今回この本を読んで、自分が一番大切だと思ったのは、「みんながやっているから安心」ではなく、自分なりに理解して投資することです。
オルカンも、個別株も、FXも、本書で紹介されているから正解というわけではありません。
自分の目的や収入、投資できる金額、リスクへの考え方によって、選択肢は変わると思います。
だからこそ、この本に書いてあることをそのまま鵜呑みにするのではなく、参考にしながら自分で考えることが大切だと感じました。
これは、本書を読んでいる自分自身にも言えることです。
この本を読んで変わったこと・実践したいこと
本書を読む前は、「オルカンを積み立てておけば大丈夫」と考えていました。
読後は、オルカン以外の投資についても知っておいたほうがいいのではないかと思うようになりました。
ただ、今の自分にとって最優先なのは、個別株や短期投資を始めることではありません。
まずはNISAの投資枠1,800万円を埋められるほどの入金力を作ること。
そのために、収入を増やしたり、支出を見直したりすることのほうが、今の自分には重要だと感じています。
また、実際に短期投資をするつもりはありませんが、株価のグラフを見て「なぜ上がったのか、なぜ下がったのか」を少し調べる習慣は作ってみたいと思います。
この本を読んで良かった点
良かったと感じたのは、投資を1つの方法だけで考えず、目的や期間によって分けて考えるきっかけになったことです。
特に、
- インデックス投資=積み上げる
- 個別株=育てる
- 短期投資=稼ぐ
という整理は、投資初心者でもイメージしやすいと思いました。
また、専門用語についても解説があるため、投資について勉強し始めた人にも読みやすいと感じました。
この本を読んで気になった点
一方で、気になった点もあります。
まず、すでにNISAやインデックス投資について知っている人にとっては、知っている内容も多いと思います。
また、長期・中期・短期の投資を幅広く扱っているため、自分のように「まずは長期投資を中心にやりたい」という人には、すぐに実践する必要がないと感じる部分もありました。
さらに、文章が上下に分かれているページは、人によって読みづらく感じる可能性があります。
そのため、個人的には「すべての人におすすめ」というより、投資についてこれから知識を広げたい人向けの本だと感じました。
この本をおすすめしたい人
- オルカンなどのインデックス投資を始めたばかりの人
- インデックス投資以外の方法も知りたい人
- 個別株について勉強してみたい人
- 長期・中期・短期の投資を整理して考えたい人
- 投資について自分なりの考え方を作りたい人
特に、「オルカンだけでいいのかな?」と少し疑問を持っている人には、考えるきっかけになる本だと思います。
この本をおすすめしない人
反対に、すでに投資についてかなり詳しく、自分なりの投資方針が固まっている人には、少し物足りなく感じる可能性があります。
また、FXやCFDなどの短期投資に興味がない人にとっては、必要性を感じにくい部分もあると思います。
総合評価
★★★☆☆(2.8/5)
個人的には、5点満点で2.8点という評価です。
投資を幅広く知るきっかけになったことや、「オルカンだけでいいのか?」と自分の投資について考える機会になった点は良かったです。
一方で、すでにNISAやインデックス投資について知っていたため、知っている内容もありました。
また、短期投資については、自分自身が実践するつもりがないため、すべての内容が自分に必要だったわけではありません。
ただ、読んだことで「投資はみんながやっている方法をそのまま真似するのではなく、自分で理解して選ぶことが大切」という考えを持てたのは大きな収穫でした。
まとめ
『資産形成 ダイナソー株投資』を読んで、投資について改めて考えるきっかけになりました。
特に印象に残ったのは、「オルカンだけでは人生は変わらない」という考え方です。
自分もこれまで「オルカンをやっておけば大丈夫」と考えていましたが、本書を読んで、投資には目的や時間軸に応じてさまざまな考え方があることを知りました。
ただし、本書を読んだからといって、すぐに個別株やFX・CFDを始めるつもりはありません。
今の自分にとっては、まず投資に回せるお金を増やすことが先だと感じています。
そして、投資について学ぶときは、本に書いてあることをそのまま信じるのではなく、自分なりに理解して、自分に合った方法を考えることが大切だと思いました。
「オルカンだけでいいのかな?」と少し疑問を持っている人や、インデックス投資以外の投資について知りたい人は、読んでみると新しい視点を得られるかもしれません。

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